コラム オーリャ!

 「山くらげ」は、訪日して食べてみて、知っている人もいた。ブラジルにはなかった食材だ。それがグァタパラ移住地で栽培され、〃国産〃ができた。進取の気質に富む日本人農業者が、また一つこの分野で寄与したのだ。
 さて、この食材、畑から収穫した段階では、なんの変哲もない野菜?らしい。茎の皮を剥いて乾燥させて、おいしさが生じる。この作業が難しく、面倒だとされる。
 「こんな厄介なこと(皮剥き)は止めようと思っていたが、注文がきて止められなくなった」と言うのは栽培者宅の主婦だ。新食材だから、と料理の工夫を始めたのも栽培者の妻。女性の力なくしては、普及が進まない好例。
 おそらく近い内に、皮剥き機が発明され、レシピが添えられ、市販されることになろう。楽しみだ。(神)

04/08/10