福井県文化協会=創立50周年を29日に=水害で知事の来伯中止

8月11日(水)

  一九五四年八月二十九日に設立されたブラジル福井県文化協会(山下治会長)は、二十九日午前十時から愛知県人会館で創立五十周年記念式典を行う。
 山本雅俊副知事、山本芳男県議会議長など県庁と県議会から三名ずつの計六人に加え、移住家族会、日伯友好協会のメンバーらが慶祝使節団として日本から駆けつける。西川一誠知事の来伯も予定されていたが、同県を襲った水害のために中止となった。
 同協会では創立五十周年を記念して、約二百五十ページの記念誌を出版することが決まっており、この日、関係者に配られる。
 この記念誌には、一世や二世を中心に約三百家族、千三百人の現在の名簿が載っている。また、写真も約十五ページを割いて掲載されている。
 当日は「こどものその」の吉田光子園長、クリチーバの谷口カシオ市長などの同県出身者(子弟)七名に対し、県知事から功労者感謝状が贈られる。同協会からも県知事などに対し感謝状が贈られ、高齢者表彰も行われる。
 山下会長は、「水害で知事が来られないなど、残念なこともありましたが、この五十年という節目を大勢で迎えられることはありがたい」と喜びを語り、「これからの新しい出発のチャンスにしたい」と今後への意気込みを述べた。