「アマゾン群馬の森」へ=子供大使ら15人来伯

8月12日(木)

  アマゾン群馬の森植樹団・子供大使ら十五人が十日に来伯、環境保護などを通じて県人会関係者や地域住民と交流を深める。子供大使のOB・OG合わせて二人が今回初めて参加。自身が九九年に、植えたマホガニーの成育ぶりを確認する。ブラジル滞在は二十一日まで。
 移民史への理解を深める∇現地在住者との交流∇大自然を満喫することが、事業の三本柱だ。群馬の森で植樹をするほか、ブラジル日本文化協会・移民史料館(サンパウロ)やマラジョー島などに足を運ぶ。
 子供大使八人は県内に在住する小学六年生。渡航前に、大田市にあるブラジル学校ピタゴラスを訪問。日系人子弟らと親睦を深めた。中島右県新政策課補佐は「群馬県は、デカセギが集住。外国人在住者との共生につながればという思いも、込められています」と話す。
 角田隼也さんと佐藤愛美さんは九九年、第一次子供大使でブラジルを訪れた。それぞれ「国際交流に関心が深まった」。「引込み思案だったけど、自分の意見を言えるようになった」と大きく内面を変えたよう。 二人はいずれも高校生。全額自己負担で、一行に加わった。マラジョー島には向かわず、植樹団・緑の大使よりも多くホーム・ステイをする予定だ。
 植樹団の峯崎寛さん(53)は「近くにブラジル人の方が、たくさん住んでいます。その人たちがどんな国で生まれて育ったのか見たい」と話していた。