東西南北

8月13日(金)

  職探しに疲れたドリバウ・N・モレイラ(39)は留置所に拘束してもらうため十一日、小学校へ侵入し授業中の女教師の首をネクタイで絞めたと第五十九警察署で供述した。モレイラはサンミゲル・パウリスタ区で早朝、スーパー・ダヴォーへ忍び込んだところを警備員六人にとがめられた。同人は反対側の学校へ逃れ、休憩時間の教室へ侵入し女教師へ犯行に及んだが、近くに居合わせた生徒に騒がれて取り押さえられた。
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 ポンテ・ペケーナ区デオクレシアナ通りのアパートでクラック精製場が摘発され、作業中の三人が逮捕された。クラックは同所からルース駅近くのクラコランジアへ大口供給されていた。三人はボリヴィアから毎週、コカイン二十キロを受け取っていた。運び人は少量づつ胃袋に飲み込み長距離バスで運搬、アパートのトイレで吐き出していた。
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 リオ市北部のスラム街で十一日、四歳の男児が撲殺された。男児は母親が仕事する間叔母の家に預けられていたが、ベッドに小便をしたことに腹を立てた叔母の恋人(21)が、水風呂に放り込んだあと殴ったと叔母が証言。逮捕された恋人は麻薬密売人で、叔母が殴ったと供述している。
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 ジョゼ・R・アブルゼーゼさん(41)は、稲妻誘拐にあった二人の若者を助けようとしたが、目を撃たれて死亡した。事件は十日夜、サンパウロ市東部シダージ・パトリアルカで発生。地下鉄駅近くで車にいた若者を武装した強盗が襲い、車で連れ去った現場をジョゼさんが目撃、車で追いかけ横付けにしたところを撃たれた。若者らはスピードを落とした車から飛び降りて逃げた。「命をかけて家族を守るような人だったが、赤の他人にそうするとは」と妻のローザさんは声を落とした。