日本祭りで8万R$黒字=県連 来年に期待つなぐ=収入59万=支出51万

8月17日(金)

  来年度に期待つなぐ約八万レアルの黒字計上――。ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は十三日午後、ヴィラ・マリアーナ区の北海道協会で代表者会議を開き、先月行われたフェスチヴァル・ド・ジャポンの会計を報告した。実行委員会の当初見込み四万レアルの黒字を大幅に上回る約八万レアルが残る見通しだ。昨年度は約十万レアルの黒字だったが、〇二年度の赤字で帳消しになっていた。今回の黒字は過去七回中、最大の純益となる見込みだ。
 田畑稔実行委員長は冒頭、各県人会役員や青年部など県連の総力を挙げた体制について感謝。「まだまだ改革すべきところは残っているが、皆様のお陰で無事に終えられた」と述べた。
 当初実行委員会では五十七万九千レアルの収入に対し、五十三万六千レアルの支出を予定。四万二千レアルが残ると見込んでいた。
 この日明らかにされた八月十一日現在の収支報告書によると、収入は五十九万レアル、支出は四十九万五千レアルで九万四千レアルの黒字となる。
 ただ、会場となった州議会駐車場にスタンドなどを建設する際、釘で穴を開けた補修費が必要となったことから、これに一万五千レアルを補填。実際には約七万九千レアルが手元に残る計算だ。竹下康義財務委員長は「収入が予想を上回ったことと、支出は予定より出来るだけ削ったため四万レアル少なくできた」と分析する。
 収入を項目別に見ると、最大の収入源となるスポンサー料については、昨年を十万レアル上回る三十五万五千レアルを集めた。また、各企業からのスタンド出店料が十一万レアル、県人会のスタンド出店料が三万四千レアル、日本文化普及のためのブースに対する寄付金が九万四千レアルとなった。
 一方、支出についてはテントの建設費は十九万五千レアルと巨額だったが、建設費の代わりに請負業者のトピコに会場の一角を提供する「ペルムータ」方式により県連の負担は六万五千レアルで済んだ。
 またスタンド建設費は十四万レアル、電気やトイレなどに四万二千レアルと会場設営の項目に総額二十七万レアルを費やした。
 このほかに、安全対策や会場内での荷物運搬、掃除など各種人件費に一万六千レアル。マスコミへの広告費や街頭広告などに八万レアルを計上。
 さらに今回の祭りで企画・運営に携わったブッフェヤノに対しては二万レアル、スポンサー探しの担当者にはコミッソンとして二万一千レアルが支払われた。