コラム オーリャ!

 東洋人街を含めたセントロで、ホームレスの殺傷事件が相次いで発生、住民の気を揉ませている。サンパウロ市内に路上生活者は、約一万人いると言われる。簡易宿泊所への入所を嫌う人も、少なくない。
 「好きなときに移動出来るので、道には自由があると言うんです」。以前、日系の社会福祉士からそんな話を聞いた。
 サンジョアキン街、タグア街の辺りで、ホームレスの日系人男性をよく見かける。家族の依頼を受けて、援協はこれまで何回となく救済に乗り出した。
 ペンソンなどに宿泊。入浴して食事をとったと思ったら、逃げ出しまた路上に戻ってしまう。今はただ、静観するだけだ。
 事件の犠牲者がこれ以上、増えないことを願ってやまない。(古)

04/08/26