日本館、すっきり快感=50年ぶりの「くみ取り」終え=費用は1万レアル超

8月27日(金)

 今月、五十周年を迎えた日本館。なんだか最近さわやかな表情を浮かべていると思いませんか。というのも、最近「くみ取り」を決行。それも建設以来、初めてということで、すっきりさっぱりの理由です。
 記念式典を控えた五月、トイレが詰まって汚物が溢れ出す「事故」が発生し、急きょ、配管とタンクの清掃を業者に依頼。「五十年分のにおいは、すごいものだった」とは関係者の弁。
 その費用は実に〃一万レアル〃の大台を超え、運営委員長に就任したばかりの文協副会長、川合昭さんは「日本館には意外にお金がかかるものだなぁ」と、いささかぼやき気味。ただ、「五十年ぶりと考え直せば安いものか」
 今回の節目を機に多くのメディアに紹介され、再び脚光を浴びる日本館の入場者はただいま、増加中。トイレの利用者もグッと増えた。業者は「でも、あと五年から十年は清掃の必要もないでしょう」と太鼓判。日本館はサンパウロ市に寄付されているが、維持管理費はすべて文協の運営委員会持ち。今後は数年置きに、一万レアル超の「くみ取り」経費を計上する必要に迫られそうだ。