東西南北

8月31日(火)

 麻薬組織、首都第一コマンド(PCC)のメンバー五十五人が大量検挙された糸口となったのは、PCC幹部の通称ジャジャーが刑務所内から携帯電話で麻薬取引の指令を出していたのが発覚したため。二十四日にサンパウロ市内女子刑務所で暴動が発生し女囚一人が死亡したが、暴動の発端はPCCの女囚らが敵対するグループの妻二人を殺害しようとして未遂に終わったこと。実はこの殺害を携帯電話で指示したのもジャジャーだったことが明らかにされた。
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 ベロ・オリゾンテ市で二十八日朝、頭部を棒か石で殴られて死亡した、四十歳前後のホームレスの男性の遺体が発見された。二十六日以降、他に二人のホームレスが同市で殺害されている。いずれの被害者も身元は確認されておらず、警察は三人の死に関連がないとみている。またソロカバ市では二十八日午後、ホームレスの男性(62)の首なし死体が発見されている。
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 二〇〇二年に民間教育部門は、GDPの一・三%に当たる二百六十億レアルの授業料を徴収していたことが明らかとなった。同部門の平均賃金は年八千百四十八レアルと全民間部門の平均三千七百七十二レアルを倍以上上回る。私立の初等・中等教育機関数は三年間で一〇%近く増加した。しかし、入学者数は一・三と八・三%減少しているという。
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 サンパウロ市長選立候補者の支持率を調査したダッタフォーリャは二十八日、マルタ候補が三四%へ、セーラ候補が三〇%へ上げ、PTとPSDBのせめぎ合いになっていると発表した。一方、マルフ候補は一六%へ、エルンジーナ候補は六%へ下げた。その他ロッシ候補が二%、シウヴァ候補一%。マルタ候補とセーラ候補の間で決戦投票が行われるなら、セーラ候補が五二%、マルタ候補が四〇%となっている。