「浦島太郎」が出現=アルジャ花祭り

9月1日(水)

 八月二十一日、サンパウロ市郊外アルジャ市で始まった花祭りの展示会場で、「浦島太郎」を模った植木が注目を集めている。ただ、太郎が乗っているのは海ガメでなく、陸ガメ。
 ジャカレイ市在住の三好信さんが平成時代の記念にと、元年の一九八九年、苗木を植え、〃十六年〃かけて丹念に仕立ててきたのがこのひと株。太郎がかぶっている麦わら帽子には、「温故知新」と書かれてある。書に精通している三好さんが筆を振るった。
 ピーンと腕を張って手を挙げている姿は愛嬌いっぱい、元気ハツラツ。後半を迎えた花祭りは四日から七日連続で開催されるので、陸ガメに乗った「現代の浦島太郎」から元気をもらう機会はまだ残されている。