東西南北

9月2日(木)

 連邦警察は、サンパウロ市で六人の路上生活者が殺害された事件の捜査に介入する。サンパウロ州当局の捜査の進捗状況が不明瞭で、市は不満の意を表していた。しかし、現在まで州当局が捜査に当たり、多数の供述書や証言を保管している。今後、平行捜査になるかどうかは微妙。連警の他、法務省や人権省なども納得の行く報告を求めている。捜査は路上生活者の証言の裏付けに苦労しているという。
 サンパウロ州やパラナ州で三十一年間詐欺行為を繰り返してきたネルソン・J・サントス容疑者(61)が三十日、サンパウロ州ベデドウロ市で逮捕された。同容疑者は支店を開設すると不動産を借り、家具やコンピューターなどを購入、支払いを一日延ばす間に持ち逃げしていた。同容疑者の犯歴を記した書類は八メートルの長さにもなるという。
 ポルトアレグレ市北部地区のコンサルタント会社社長が、ビデオカメラを女子トイレに設置・撮影していたとして逮捕された。どうして何度もトイレに行くのかと課長に尋ねられた女子社員が不審に思い、トイレでカメラを探し当てた。同社長が起訴されるかどうかはわからないと警察。
 アウキミンサンパウロ州知事は三十一日、年金生活者用にカンブシー区で建設中の六十六戸入りマンションが完成、年末までに引き渡される予定と発表し、購入希望者は申し込むよう呼びかけた。申し込み条件は、満六十歳以上で月間所得が二最低賃金以下の人。入居者は抽選により決定される。同知事の任期中、さらにサンパウロ市東部のヴィラ・ノーヴァとイタイン・パウリスタ両区で同様のマンションが建設される。