現金輸送時襲う=パンコ社に強盗侵入

9月2日(木)

 八月三十一日午前十一時過ぎ、サンパウロ市東部ペーニャ地区、食パンや即席麺の製造で知られるパンコ社(与那嶺キヨテル・フランクリン社長)に、工場従業員と全く同じ制服、長靴、手袋それにヘルメットを被り変装した二人組の強盗が侵入、同工場のヘリポート近くに身を隠した。
 犯人二人は同十一時三十分、敷地内に着いたヘリコプターを襲い、操縦士を縛り上げ、現金四千五百レアルと百三十枚の小切手が入ったマロッテを強奪し、黒いごみ袋の中にこれを隠して現場から逃走。チクアラチ通りに出たところで、パリオ車を運転していたブラジル人男性の車を奪い現在も逃走中。
 犯人はヘリコプター到着時間前に従業員の制服で社内に侵入しており、内部事情に詳しい者が犯行に加わった可能性が強いと第二十四警察の関係者はみている。