コラム オーリャ!

 ブラジルの諸物価は少しずつ上がっている。中でもすぐにわかるのは食品。それも日本食々品。豆腐、納豆は、大豆価格の高騰と〃連動〃しているようだ。
 高騰は昨年からで、世界的な天候不順により、主要生産国が不作だったことが理由。ブラジルとて例外でなかった。既報のように、例えば、イグアスー移住地(パラグアイ)から「オーロラ種」の種子提供を受けて蒔いた、グァタパラ移住地のサフラは、通常収穫量の半分くらいという出来だった。病気が発生したのである。
 豆腐、納豆用の大豆なんて量がたかが知れているだろう、という見方もあろうが、やはり不足は値に影響する。当地では一度値上がりしたものは、これまでの例をみると、たとえ材料が豊富に戻っても、下がらない。日本では「和食の危機」と騒がれている。(神)

04/09/03