東西南北

9月14日(火)

 サンパウロ市地下鉄公団の乗車二回券二百万枚が十日朝、グアルーリョス空港で盗まれた。公団は同日、同二回券を十八日まで無効と通告した。既に同券を購入し乗車した場合は、さらに一回乗車が可能。まだ乗車していない場合は別の券と交換する。盗難事件の数時間後、盗難券がセー広場で市販されていた。公団価格三・六〇レアルをセー広場では三・五〇レアルで販売。盗難券の仕入れは三レアルだったという。
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 ミナス州北部からサンパウロ州にかけてタクシー運転手連続殺人を犯し、指名手配中だったアネストル・B・リーマ容疑者(30)が十一日、マット・グロッソ州コウニザ市で逮捕された。逃走先のロンドニアでも二人を殺害。ロンドニアのタクシー運転手三十人が、リンチのために犯人の後を追って、コウニザ署留置所を包囲した。同署は護衛応援を本署に頼み、クイアバ警察本部へ身柄を護送。警察での供述によれば、犠牲者は十三人にのぼる。
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 最高裁は十日、六十歳以上で所得が最賃の二倍以下の高齢者を、各州間を走るバスに一台につき二人まで無料で乗せることを高齢者憲章に基づいて義務付けた陸上交通庁(ANTT)の決定を違憲と判断し無効とした。判決理由の一部としてヴィジガル最高裁長官は「金は木にならない。善意のもとで法律を制定するのは容易ではない」と述べた。
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 九カ月間に及んだ工事の後、ファリア・リマ大通りとの交差点をくぐる、レボウサス大通りの地下道上下線が十二日午後、開通した。しかし、地下道に入る車線が狭まり、ファリア・リマ大通りに入るバスが一般車線を横切るため渋滞が発生、評判はかんばしくない。また今後九十日間、午前零時から六時まで同地下道は閉鎖となる。