サンパウロ市は未来の街=「もう少しいたかった」

9月16日(木)

 十五日昼、アルキミン知事主催の昼食会(バンデイランテス宮)で演説した小泉首相はその冒頭で、今年四百五十周年を迎えたサンパウロ市を訪問できた喜びを語り、「いとこが住む街としてずっと来てみたかった。個人的にも身近に感じてきた。実際来てみて感激した」などとあいさつ。
 ブラジリアでルーラ大統領との会談などが予定されている都合から、サンパウロでの滞在が二日間しかなかったことに触れ、「もう少しいたかった」と感慨を述べると出席者から大きな拍手を浴びた。
 首相はまた、「未来の国ブラジル」の著者ステファン・ツヴァイクがサンパウを評した言葉を引用して、「サンパウロは一枚の絵には収まらない。ブラジルの、また世界のどの都市も、このサンパウロほど野心的でダイナミックな発展に身を任せている所はない」。首相自身も街や人々の様子から、溢れんばかりの活力を実感したという。
 さらに、未来に向かって発展するサンパウロは「わたしたちの未来を語るに相応しい場所といえる」と話し、「日・中南米新パートナーシップ構想」の発表などを含む演説に移った。