金銭的負担が重い=援協理事,個人的に=慈善夕食会招待券、協力券など=持ち込み特別企画委の了承必要に

9月18日(金)

 サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は十六日、定例役員会を開き、各施設の慈善行事などで理事に招待券を購入してもらう場合には、事前に特別企画委員会(尾西貞夫委員長)で了承を得ることを決めた。援協内部だけでなく外部からも、夕食会の入場(参加)券やリッファの販売が持ち込まれてくる。理事の負担をできるだけ軽減するのが狙い。
 社会復帰センターやすらぎホームの運営費捻出のため、「支援慈善夕食会とショー」が二十四日午後七時から、ヴィラ・マリアーナ区の本門仏立宗日教寺サロンで開かれる。招待券五十枚が十六日、理事で販売された。
 経営委員会(坂本盛男委員長)の主催。昨年に引き続き今回が二回目の行事になる。やすらぎホームは現在、施設の中で赤字が最大に上るため、関係者は資金獲得に必死だ。初回で成功を収めたことから、今年も結果が期待されている。
 ただ、一枚五十レアルのため抗議が出された。いつもはスムースに進行する援協役員会にしては、珍しく言い合いになる場面も見られた。慈善夕食会の企画は今年の事業計画案に組み込まれ、常任理事会で承認を受けていた。ただ、期日や金額は直前でなければはっきりしなかった。
 協力券リッファの販売のように、本部が主催になるとき、特別企画委員会で準備が進められていくことになる。施設の行事でも個人ベースでなく、組織全体として理事に協力を仰ぐときは、前以って同委員会の承認を経るように要請をした。
 今回は、担当者と特別企画委員会との間で電話によるやりとりはあった。両者の間に、コミュニケーションの不足があったとみられている。九日午後の特別企画委員会で、追認する形になった。
 本部に持ち込まれた招待券五十枚のうち、この日三十五枚がはけた。