コラム オーリャ!

  勢いのある候補は「景品」からして違う。PSDBから緑の党に移籍し、サンパウロ市議復帰を狙う野村アウレーリオ候補は杉の苗。先週末あった蘭の展示会場(文協)で配布していた。
 出来合いの花を買いにいって、成長楽しみな杉を入手。なんだか得した気分だった。ほかでは、再選に意欲を燃やすウィリアム・ウー候補のミニ裁縫セットも意外性に富んで心憎いと思う。実用品は素直に歓迎したい。
 ボールペン、爪やすりなどが定番の「景品」もこうして多様化。ただ、ひねりを利かせた分、高くついているのでは。野村候補の父で元下議の野村丈吾さんの言葉を思い出した。「かつての選挙はカバン(お金)よりもロマンでした」
 ロマンかぁ。世知辛い世を生きる有権者側も目先の「景品」に気を奪われ、すっかり忘れちまった響きとなった。(大)

04/09/21