人気集まったニシン=初の北海道物産展成功

9月25日(土)

 古里の味をお年寄りたちに食べさせてあげたい──。北海道交流センター(サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区)で十八、十九両日、北海道物産展があり、二日間で少なくとも千人以上の人が会場に足を運んだ。
 主催は、北海道協会(谷口出穂会長)。今回初めて企画された。道庁をはじめ民間企業、農協、魚連などが協力。北海道日伯協会が手弁当で業者との折衝に当たった。
 「札幌味噌ラーメン」や「日高昆布」、音更町名産の「煮豆」など百品目が出展され、観光ポスターが張り出された。前評判通りの反響があり、レジに長蛇の列が出来る一幕も見られた。
 人気が集まったのは、やはりニシン。冷凍して、持ち込んだもので二百匹全てが売り切れたという。
 物産展開催の構想は、十年ほど前から関係者の間で持ち上がっていた。話がなかなか前に進まず、実現出来なかった。今年は、北海道協会創立六十五周年、北海道人移住八十五周年の節目の年になることから、構想が具体化した。