歓声、プロ棋士の指導=野月六段ら立ち寄る

10月5日(火)

 将棋の野月浩貴六段(31、北海道出身)と西尾明四段(25、神奈川県出身)が九月三十日に来伯、同日午後ブラジル将棋連盟に立ち寄り、将棋愛好者たちに手ほどきをした。両棋士はこの日一泊して、翌十月一日にF・イグアスーに向かった。サンパウロ滞在は五時間だけ、と誤って伝えられており、二人の〃突然〃の訪問に歓喜の声があった。
 野月棋士は、順位戦のB二組に所属。羽生善治王位・王座(34)の次の世代を担う中堅クラスだ。年間の対局は週に一回のペースで時間に余裕があるとき、海外を歩いて将棋を指導。サンフランシスコ支部の顧問に就いている。
 「ブラジルを見るべし」。関係者などからそうアドヴァイスを受け、南米訪問旅行を計画。順位戦C二組の西尾棋士を誘った。
 二十七日に日本を発ち、サンフランシスコを経てブラジル入りした。この後、ペルー、ロサンゼルスを回って、十日に帰国する。
 ブラジル将棋連盟を訪れた両棋士は飛車角落ちで、コロニアの人たちと対局。指し手などを伝授した。プロ棋士の来伯は〇一年の石川陽生六段以来三年ぶり。「貴重な体験が出来ました」、「面白かった」などと喜んでいた。