東西南北

10月9日(土)

 リオ・グランデ・デ・セーラ市長選で副市長候補であったニウトン・G・ソウザ氏の息女エミーレ・P・ソウザちゃん(10)が選挙の三日失踪し八日、死体で発見された。家族の知人ゴドイ氏が祈祷中に事件を啓示され、警察へ通知した。警察はカラク街道脇の穴の中で、ポリ袋に入った被害者を発見した。選挙の日、父親と一緒に投票所へ出掛け、ちょっと目を離した隙に失踪したという。
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 ジアデーマ市警は、年金生活者の連続殺人事件でジョゼ・H・アウメイダ(44)を逮捕した。自白によれば三人を殺害、二人は殺人未遂。ブラデスコ銀行ジアデーマ支店に設置された監視カメラが、年金者ジェラシーノ・ソウザさんと尾行し殺害した同犯人を撮影した。被害者は同所で二百六十レアルを受領した。犯人は撲殺後、クレジット・カードも奪い六百レアルを引き出した。
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 これまでサンパウロ市の観光名所であったイピランガ大通りのヒルトン・ホテルが、三十年の歴史に幕を閉じ今年中に移転する。
同ホテルは有名芸能人やVIPらの常連客を抱えていたが、最近モルンビー区に次々開店する近代的ホテルに客を取られ衰退していた。同ホテルのベテラン従業員五十五人は、モルンビー・ヒルトンへ編入した。残り百六十人は他へ配属。  
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 リオ市のラランジェイラ心臓外科(INCL)が七日、幹細胞の研究解禁に伴い臓器再生の国家計画を打ち上げた。心臓疾患者の肉体から幹細胞を摘出して、新しい臓器の再生培養を行う。INCLは国内有数の心臓外科四病院を選び、〇四年以内に共同研究班を構成する。また臨床実験に臨む心臓疾患者千二百人を募る。受精卵からの幹細胞摘出ではなく、患者人体からの摘出を行う。