コラム オーリャ!

 Toda unanimedade e burra(満場一致は馬鹿げてる)―。七日の百周年協会記者会見で、渡部和夫顧問はそう言った。邦字紙などから「コロニアの総意がない」と批判されている話の流れで、揶揄を込めて、著述家ネルソン・ロドリゲスの有名な言葉を引用した。
 先月、小泉首相来伯時、同行してきた外務省報道官も「現状の日伯総合センターが日系社会の総意を得ているとは我々は認識していません」と明言していた。決して邦字紙だけが指摘している点ではない。
 問題が大きいほど満場一致がありえないのは周知の事実。懸命にみなを説得する努力があってこそ、意見は違えど納得する人もでてこよう。十分な説得努力なくして、百周年の成功を願いつつ心配している人々を「馬鹿げてる」とは賢明な心構えなのだろうか。(深)

04/10/20