日本を知らせたい」=ロンドリーナG・サンセイの祭り

10月21日(木)

 [ロンドリーナ]第二回ロンドリーナ祭りが、去る九月十七日から三日間、市内ニシノミヤ公園で行われた。万単位の人たちが詰め掛け、主催者格であるグループ・サンセイ(ミチ・シロマ会長)は「ブラジル人の間に日本文化を浸透させる役割を果たした」と総括した。
 ロンドリーナ市と友好協定を締結(姉妹都市提携)している西宮交流訪問団(岡島錦一団長)も参加、「催しが、在伯日本人の郷愁をいやすばかりでなく、さらに新しい文化を次世代に継承させる役割を担えることを期待する」という山田知・西宮市長のメッセージを代読した。
 サンセイ・グループの女性たちが、黒い衣装に身をかため、西宮市に古くから伝わる盆踊りを披露。事前に西宮市から送られてきたビデオテープにしたがっておぼえたものだった。ブラジル(人)向きにステップを改めることも試みたという。
 さらにブラジルに根付き始めた「よさこいソーラン」が上演され、会場は熱気につつまれた。
 ブースで販売された日本食は、出店者によって値段にバラつきがあった。一部から「高い」という声があがっていた。今後なんらかの議論、調整をする必要があると思われ、課題を残した。(中川芳則通信員)