「裏千家普及50周年」締める=委員会が報告と感謝

10月22日(金)

 茶道裏千家中南米地区普及五十周年記念推進委員会の解散式が、十五日午後一時よりマツバラ・ホテルで開催された。一連の五十周年記念行事に協力した共催団体などを招待して事業報告、会計報告、昼食会が行なわれ、茶道裏千家ブラジル・センターが中心となって行なってきた五十周年記念行事に区切りをつけ、これまでの労をねぎらった。
 各共催団体出席者紹介の後、先亡者に対して出席者全員で黙祷。渡辺博領事、エリソン・トンプソン・デ・リマ委員長の挨拶が続き、事業報告に移った。
 イビラプエラ公園日本館での記念茶会(五月二十日)、レアル銀行での日本週間開会イベント(六月四日)、ピニェイロス・クラブ劇場での「日本文化への誘い」(八月二十三日)、『道としての日本文化』出版、メキシコシティ茶道裏千家淡光会総本部での記念式典出席(九月二十三日)の各行事を責任者の報告とともに振り返った。
 解散式の司会を務めた林宗円さんは「無事終了してほっとしている。たくさんの団体やいろいろな所から協力いただいたことに本当に感謝している」と話し、「今までは何となく走ってきた感じ。これからが難しい。成果の分かりにくい道をどんなふうにブラジル人社会に浸透させていくか」と今後の茶道普及について語った。
 エリソン委員長は「裏千家の五十周年は終わりましたが、次は日本移民百周年祭。日本人がブラジル人にどんな影響を与えてきたのかを、茶や花を通して伝えたい」と話した。