東西南北

10月23日(土)

 サンパウロ市イピランガ区カリチアナス通りにサソリが、異常繁殖している。中庭にニワトリを飼育するよう市は提案したが住民が拒み、下水を消毒するという。市は靴を履くとき必ず中にサソリがいないか確かめるよう注意した。子供にはサソリが、どんな昆虫か教える。洗濯物の中の潜伏に注意。中庭には建築廃材を置かない。草や塀のつるは、短く刈り上げる。窓や戸口の隙間を詰める。
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 サンベルナルド市ファリア・リーマ大通りのプロテスタント教会へ侵入した主犯ジョゼ・ソウザと共犯者は、牧師二人を人質にして十一時間立てこもった。二人はバス・ターミナルで盗みを働き、軍警に追われ教会へ逃げ込んだ。人質を見張っているうちに主犯は眠気がさしコックリ、コックリ。人質二人を逃がし、二人共お縄にかかった。
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 国立パウリスタ医科大(Unifesp)は、低所得者向けの前立腺治療計画を発表した。治療希望者二千人の内、二百人は尿道の切開手術が必要だという。これまでのシステムでは、手術の列に入って順番がくるのに二年かかった。前立腺疾患が睾丸に達したのや、合併症を起こしているのも多いらしい。国連の統計によれば、男性の一七%が前立腺疾患か、前立腺ガンで悩んでいる。
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 政府はアルファベットにKWYの三文字を加え、二十六文字とすることでポルトガル政府と打ち合わせる。Uの上につくトレーマ ¨は、固有名詞以外は取りやめ。他にhervaはerva、ラテン語を語源とする場合を除きhを取る。三人称、複数、現在形のシルクンフレックスは取りやめ、veem、leemとなる。他四十種類の変更が予定されている。