東西南北

11月5日(金)

 電線と電話線を盗んだ報いは大きかった―。ジョアン・B・シウヴァ容疑者(28)は三日、カンピーナス市ヴィダ・ノーヴァ2区で電信柱の電線を盗んでいる最中、複数の住民に見つかってはしごから落とされた後、両耳たぶと右手の小指を切り落とされた。匿名の通報を受け駆けつけた軍警にパンツ一枚の姿で床に転がっているところを助けられた同容疑者は、病院で耳たぶ縫合手術を受けた。復讐した住民らの身元は三日午後時点で未確認。テレフォニカによると、サンパウロ州では昨年、約二百万人が電線の盗難で迷惑を受けたという。
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 サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレット市で工業用シリコンを胸に注入した十八歳の青年二人が二日、激痛を訴え病院に運び込まれた。二人は重体で、死線をさまよっている。病院によると、二人は先月三十日、性転換者が多い、ボンバデイラスと呼ばれる人らに工業用シリコン三百八十ミリリットルを注入してもらっていた。シリコンは腕など他の部位にもれ、壊死した組織は切除された。三十日にはサンパウロ州バレットス市で、同シリコンを注入した女性が乳房を切除されている。
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 カシャッサの品質を保証し、シャンパンのように、ブラジルだけが使える国際ブランドとして確立する計画を開発省と農務省が策定中だ。カシャッサはブラジルで年間十五億リットルが製造され、約一%が輸出に向かうが、過去四年間、輸出は年一〇%ずつ増加し、欧米市場での人気は高まるばかり。人気にあやかってメキシコ、キューバを始め様々な国がカシャッサの名前を使っており、開発省はブラジルの特産品として世界農業機関による産地認定を実現したい考えだ。認定されれば、一本二ユーロの価格をウォッカやラムなみの二十から三十ユーロに引き上げることも可能という。