東西南北

11月9日(火)

 連邦警察のコエーリョ捜査官(44)は七日深夜、十二歳の息子を乗せてリオ市北部リオ・コンプリード区の通りを運転中、四人組の自動車強盗に襲われた。車から降ろされた同捜査官は、息子を安全な場所に移した後、車に乗って去ろうとする強盗らに発砲し三人を射殺。もう一人は走って逃げた。同捜査官は射撃で国内ランキング二位の腕前。過去二年間で四度強盗に遭っており、一カ月半前に腹部と足を撃たれ治療のため休職していた最中の事件だった。
     ◎
 恋人の医師のマンションにいた時に気分が悪くなり、病院に運ばれた後原因不明の死を遂げた学生のエリーネさん(18)について警察が捜査を開始した。エリーネさんは先月三十一日、モデルにしてあげると約束した恋人の医師にサンパウロ市に連れられてきた。四日朝、同医師はエリーネさんの状態がおかしいと姉に電話で連絡、姉が駆けつけた時はけいれんを起こしていたという。同医師は精神安定剤を与えたことを認めたと姉は話している。
     ◎
 ブラジリア連邦警察は七日、六州の警察の協力を得て、贈賄容疑で六月に逮捕された「密輸王」ロウ容疑者と関係するサンパウロ市中心部ブラス区の倉庫を摘発、密輸品や偽造品などを押収し、同容疑者の姪二人を含む六人を密輸、違法販売の容疑で逮捕した。ロウ容疑者の妻の金庫からは六百万レアルと推定されるエメラルドが押収された。連警は電話盗聴を通じて同容疑者の関係企業を洗い出していたという。
     ◎
 パラナ州でマラリアに感染する危険の最も高い地域はパラナ川流域、とくにイグアスの滝に近いイタイプ―・ダム湖周辺であることが、同州保健局の調査で判明した。イタイプ―水力発電所を主とする環境の変化が、マラリアを媒介する蚊の繁殖の原因とされるが、マラリアがブラジル北部地方のように慢性的な風土病になる可能性はないという。