厚労省=ブラジル産鳥肉から抗生物質で検査命令

11月13日(土)

 厚生労働省は12日、ブラジルの「セアラ・アリメントス」社製造の冷凍鳥肉から基準値を超える抗生物質が見つかったとして、同社が処理した鳥肉を輸入する業者に自主検査を義務付ける検査命令を出した。
 厚労省によると、鳥インフルエンザ発生で中国やタイの鳥肉輸入が制限されたため、ブラジル産鳥肉は今年1月から今月9日までに昨年1年間分より約4割多い約24万5000トンを輸入。セ社製はそのうち約1万2000トンを占めている。
 大阪検疫所の検査で今月10日、セ社製の冷凍鳥肉から抗生物質の一種「オキシテトラサイクリン」が0・3ppm(基準値は0・2ppm)検出された。
 また韓国産の生鮮ワケギも、関西空港検疫所と名古屋空港検疫所で行った検査で基準値を超える有機リン系殺虫剤「クロルピリホス」が見つかり、厚労省は12日に検査命令を出した。