コラム オーリャ!
歳末助け合い寄付の季節だ。福祉団体によれば、年々、寄付総額が減る傾向のようだ。人情が〃軽く〃なったせいではない。今まで熱心に活動をした人たちが老いたり、亡くなったりしたからである。つまり、世代が交代すると、ものの考え方も違い、事情が変わる。
寄付スタイルも変わる。「わたし(たち)は寄付をしました」と大々的に広報するのは「呼び水」の意味でいい。新聞社もその手伝いをしている。だが、取材記者の予定が詰まっているとき、「来て、写真を撮って出して下さい」と依頼されても応じられない。
黙々(もくもく)と、毎年計画的に寄付し、自分の顔を世間に出さないようにするのは、たいてい一世だ。「信念派」と言うべきか。奥ゆかしいと思う。なかなかできることではない。 (神)
04/11/27