日伯総合センター建設問題=県連「総意を固めたい」=百周年協会と話し合いへ

1月6日(木)

 ブラジル日本都道府県人会連合会は五日、県連事務所で執行部会を開き、移民百周年祭などを議題に話し合った。昨年十二月の臨時代表者会議で、百周年祭典協会が進める日伯総合センターの再検討を求める決議をしたことを受け、中沢宏一会長は「コロニアの総意を固めるためには、一度きっちり話し合いをする必要がある」と協会に所属する理事長と副理事長三十二人を招集した会合を求めることを決めた。県連では六日に申し入れる。
 これまで二回にわたって百周年を考える会を開催してきた県連。昨年十二月の臨時総会では、コロニアの総意が得られていない、と批判した中沢会長に対し、渡部和夫補佐が「従来の(周年事業)のように日系主要五団体が中心になるべきという考えが間違い」との考えを述べ、総意を巡る解釈の食い違いが明らかになった。県人会長ら二十五人による決議では、同センターがコロニアの総意を得ていないとした会長が十九人で反対の一人を大きく上回った。
 冒頭で中沢会長は「渡部さんは主要五団体を否定したが、現状は余りにも理事長、副理事長による話し合いが少ない」と問題提起。
 参加した副会長らからは「これからでも総意を得る努力をするのは遅くない」「透明性に欠けるやり方ではコロニアからの資金協力も無理」との意見が出され、中沢会長の提案に同意した。
 「理事長以下三十二人は国会議員みたいなもの。実際に運営を担当する内閣のような組織を祭典協会にもつくるべき」と中沢会長は語り、二週間以内に三十二人全員による会合を求めることにした。