東西南北

1月8日(土)

 パラグアイ通いのかつぎ屋を運ぶ観光バスが六日早朝四時、マージナル・チエテで強盗に遭った。乗客が警察に通報したところ、犯人一味の逮捕と同時に、かつぎ屋の商品も一網打尽に押収された。乗客らは強盗に盗まれた方が良かったと後悔。強盗犯も商品を奪うが、乗客を犯罪人扱いし調書にサインを強制することはしない。取り調べ中に犯人の携帯電話へ「助けに行くから待ってろ」と連絡があった。
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 クリスマスで一時帰宅を許可されたサンパウロ州の刑務所の服役者一万千六百十二人のうち、八・〇八%に当たる九百三十八人が、期限の四日を過ぎてもまだ刑務所に戻っていない。許可されたのは軽犯罪者たちだが、戻らない場合は脱走とみなされ、再び拘束された場合には刑罰が重くなる。一時帰宅中に二人が死亡、七人が入院した。
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 リオ市北部のファベーラ、『マレー』から飛んでくる流れ弾から石油タンクを守るため、ペトロブラスは高さ九メートルの壁の建設を開始した。七百メートル離れた同ファベーラでは、麻薬組織の抗争で銃撃は日常茶飯事。被弾すれば爆発する可能性もあるとして、法務局が決断を下した。
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 統一医療保健システム(SUS)管轄下の五千八百六十四カ所の公立病院や大学病院を対象に実施された実態調査によると、患者が入院のため待たされる時間は平均六・二日で、入院期間の平均五・七日よりも長い。入院待ちの患者は一日平均六万九千人に上るが、入院した患者は一日五万九千人で、約一万人が放置されている。連邦令は一九八八年、全ての国民に医療の機会を与えるとし、国民の八〇%がSUSの恩恵を受けている。