「実戦力」を授ける=日語教師169人合同研修

1月13日(木)

 二〇〇五年全伯日本語教師合同研修会プログラムが十日から、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区のブラジル日本語センターで実施されている。今年は実戦力を授けることを重視。教育現場の取り組みや訪日研修の成果などを、発表してもらうことに力を入れた。教師たちの好評を得て、初級、中・上級で合わせて延べ百六十九人が受講している。十四日まで。
 JICAの教師謝金が今年いっぱいで廃止になり、相当額の一部が既に研修費に振り向けられている。今後、各地方での研修会が活発化していく勢い。このような状況の中で、全伯規模の研修会の存在意義が問われるようになった。
 担当者たちは「それぞれの学校に戻ったとき、役立つ内容にするのが全伯の意味」と語り、実戦力の強化を前面に打ち出した。開催目的の見直しは教師の関心を引き、「満員御礼」の状態になった。「こんな調子だったら来年は、ほかの場所を借りなければならないかも」と〝うれしい悲鳴〝を上げる。
 受講者の三分の二を経験の浅い教師が占め、平均年齢も六十代から五十代に下がったという。
 期間中に各種ワークショップや講義などが計画されている。学校経営と後継者育成を意識。ソーホーの飯島秀昭氏に「経営理念と人材育成」と題して講演をしてもらった。