東西南北

1月15日(土)

 民間保険会社から再々要請のあった保健プラン旧加入者の月掛け金調整について、保健監督庁(ANS)は十三日、調整を新契約者は二五%以下、九八年以前の加入者は一五%以下として会社側の要請を退け、さらに一方的な医療制限や契約解消を禁じた。九八年十二月までに保健プラン契約を結んだ旧加入者は、全加入者二千二百三十万人の四%に相当する九十万人が全国にいる。会社側は医療費の高騰で、経営不振を訴えていた。
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 サンパウロ市エルメリーノ・マタラーゾ区在住の年金生活者マリア・ポリドロさん(88)は十二日、息子に隣人の敷地へ投げ込まれ、飼われていた猛犬ピットブル二匹にかみ殺された。警察の取り調べで息子は母が腰掛けを置いて塀に上り、隣へ飛び降りたと供述。検死結果によれば、マリアさんは腕を骨折し、叩かれた形跡がある。近所の人の話では、母子はいつも口論をしていたという。
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 十年前に離婚した妻から息子を誘拐し逃亡していた米国人男性(36)が十三日朝、リオ市南部コパカバーナ区のマンションで逮捕された。同男性は観光ビザを手に九四年十一月に息子とリオに到着、英語教師やガイドをして生計を立てていた。現在十三歳の息子はポ語がペラペラだが、学校に通い出したのは三年前からだという。
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 十三日付ニューヨークタイムズ誌は、ブラジル地理統計院(IBGE)が昨年十二月に発表した調査結果を引用し、ブラジルが肥満の「伝染病」に苦しんでいると報告した記事を掲載した。記事の寄稿者は、ルーラ大統領の酒癖を報じて物議をかもしたローター氏。政府が調査結果を認めないのは、大統領の幼少期の経験と関係があるが、今は大統領もダイエットの仲間入りと記した。また、胸とお尻が大きい女性を美しいとみる考え方も肥満と関係するのではと推測している。