■ひとマチ点描■ヒゲ剃り、心機一転

1月19日(水)

 この人、誰でしょう?―― そう、三十二年間生やし続けたヒゲに別れを告げたのは、県連の中沢宏一会長だ。
 なにも悪いことをして懺悔したからではなく、むしろその逆で、十数年前からの念願だった宮城県人会の新会館建設を果たしたため、とのこと。四年ほど前に「念願叶ったらヒゲを剃ると日本で約束した」という。十四日、ついにそれを実行に移した。前髪にウエーブをつけ、新しいチャームポイントを作ることも忘れない。
 県連最初の行事、十五日の新年会で中沢会長が演壇に上がった瞬間、開場がどよめいた。これほど印象の代わる人も珍しい。「誠実そうに見える」との声を伝えると、満更でもなさそうな表情を見せた。
 昨年年初は宮城県人会の総会が流会するなど大荒れで始まり、年末は百周年記念事業への批判で一人気を吐くなど、終始注目を浴びた一年だった。人相も変えて心機一転、今年の〃活躍〃も期待できそう?
 今後、ヒゲはまた生やすのかとの質問に、「そういうことは女性にアンケートを取らないとな」とかわして、爆笑を誘うあたり、さすがか。 (深)