裏千家「初釜」を祝う=センター功労者45人表彰

1月21日(金)

 昨年、創立五十周年、中南米普及五十周年を迎えた茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)は、十六日午前十時からウニック・ホテル(サンパウロ市ジャルジン区)で、新年最初の行事となる「初釜」と「新年祝賀会」を催した。石田仁宏総領事夫妻、上原幸啓文協会長、中沢宏一県連会長、酒井清一援協副会長をはじめ約百九十人が出席。十二時半ごろまでお茶の点前を受けた。
 はじめに、同センターの功労者など四十五人を表彰した後、恒例の初釜で来場者にお茶をふるまった。
 十二時半より新年祝賀会に移行。まず、昨年他界した武田宗芳さんに、日本の裏千家から名誉師範の認定状が贈られ、武田さんの孫が代わりに受け取った。武田さんは昨年、九十歳の高齢ながら、九月にメキシコで行なわれた中南米普及五十周年記念行事にも出席。同センターの発展に精力的に取り組んできた。
 林代表は挨拶中、昨年はブラジル裏千家五十周年の記念すべき年であり、メキシコでの記念大会はじめ諸行事を無事終了したことなどを報告し、「これも茶道に理解をしていただいているコロニアの皆さんのおかげであり、これからもよろしくご支援、ご鞭撻のほどをいただきたい」と感謝の意を表した。
 メキシコ訪問に同行した中沢会長は、「茶道の奥深さと、裏千家の皆さんが日本をはじめ南米各地から訪れて式典がつつがなく行なわれたことに感銘を受け、これからも機会があれば参加したい」と挨拶。また、石田総領事は、ポ語で祝辞を述べた。
 上原会長の乾杯の音頭で祝賀会が開会。抽選会では、画家・若林和男さんのシルクスクリーンの絵画など多数の賞品が来場者に配られた。日系のマジシャンのマジックショーなども参加者を楽しませた。