「カミニョ・ド・マール」絶景見ながら下る=歩こう友の会至福の3時間半

1月28日(金)

 リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)は、二十五日午前、カミニョ・ド・マール(海からの道)の「下り」を歩いた。参加四十七人。サンベルナルド・ド・カンポのリアショ・グランデからコース総距離は九キロ。後半は、降雨があったが、歩くことが大好きな人たちは、「イヤだな」の「イ」の字ももらさず、カッパを着用したり、傘を差したり、楽しみながら歩き切った。所要約三時間半。途中は高所から下方を見渡せる、絶景の連続だった。
 同コースは、すでに一七〇〇年代、サントスの海岸地域とサンパウロをつなぐ物流の要所だった。一八六七年鉄道サントス~ジュンジアイ線が開通するまで、唯一の「道」として生命線の役割を果たした。後にアンシェッタ街道、イミグランテス街道が開通、と時代が進んで、〃実用〃はされなくなった。
 サンパウロ州は、環境保護と「道」の観光地として再開発を試み、いまその評価を受けているところ。監督・ガイドを兼ねた、主として青年たちを養成。友の会の一行は、この日、九キロ全行程、ガイドの案内を受けた。
 一行は、クバトンに降りて昼食、バスでサントス市内に入り、ポンタ・ダ・プライアの魚市場、ボケイロンの日本移民上陸記念碑を訪ね、さらに、サンヴィセンテのブラジル発見記念「500年展望台」と「守禮之邦」の見て帰聖した。