バス料金値上げ=5日からサンパウロ市で=2レアル

3月2日(水)

 サンパウロ市当局は二十六日、サンパウロ市内路線バスとペルア(衆合ワゴン車)の乗車料金を二レアルに値上げすると発表した。実施は五日からとなる。
 値上げについて交通局長は、〇三年一月の最後の調整から二十五ヵ月経過しており、本来ならば昨年中に値上げされるべき筈が、マルタ前市長が選挙への悪影響をおそれて凍結したままになったとして、今回の措置の妥当性を強調した。また、乗車料収入はバス会社の経費の八〇%にしか相当せず、残りは市財政で補填していると付け加えた。
 これに対し市民の反発は強く、一様に「バスは常に超満員で時間は守らない」とし、サービスの向上精神に欠けるのに何故値上げなのだとの声が強い。一方で野党は、赤字補填は市の予算に組み込まれており、市民に負担をかけるのは筋違いだとして非難している。