ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル倫理5周年祝う=「いのち燃やして」合唱

ブラジル倫理5周年祝う=「いのち燃やして」合唱

3月8日(火)

 ブラジル倫理運動五周年を祝う式典と記念講演が去る二月十九日午後三時から、松柏大志万学園新校舎の講堂で開催され、日本から慶祝に駆けつけた二十二人を含めて約百六十人が参加した。
 最初に川村幸男さんが開会の辞、日ブラジル歌斉唱に続き、徳力啓三さんがブラジル倫理研究所のこれまでの活動報告をした。〇一年一月に創立して以来、モーニングセミナーなどを毎月開催し、述べ七千人が参加。九九年八月から〇二年八月までに、日本の研究所から伊勢田豊氏が教えを広めるために二十四回も来伯。現在の新原隆一国際部長もすでに十四回来伯していることなどが紹介され、感謝の言葉が送られた。
 次に新原国際部長は「今年九月に(日本は)創立六十周年を迎える。個人会員二十万人、法人会員四万社となった。海外でもロス、ニューヨークに続き、来月はハワイにも支部を開く」と語った。
 倫理の教えの要点は「明朗であること」「どんな人とも仲良くする」「いつでも仕事を一生懸命する」と説明し、「設立当初の初心を思い起こし、それをバネにして十周年、十五周年を目指して頑張って欲しい」とエールを送った。
 ブラジル日本文化協会を代表して祝辞に立った小川彰夫理事は、「川村先生が何十年もかけて夢を見た成果がこの建物。一生懸命日本中、ブラジル中を探し回って出会ったのが倫理だった。ブラジルに一番欠けているのは教育。このように、それを応援してくれるのは大変ありがたい」と語った。倫理本部は同校の教育方針に共鳴し、七千万円を寄付して実現への大きな役割を果たした。
 ブラジル倫理研究所の山田充伸支部長は「倫理という言葉がブラジル語となり、当地でも燃え上がることを願ってやみません。明るい家庭と社会の浄化に邁進する所存です」と謝辞を述べた。
 最後に、同学園の生徒父兄らによる合唱団約六十人が同所創立五十五周年記念歌「いのち燃やして」を力強く熱唱すると、会場から大きな拍手が送られた。
 第二部では実践報告が二人から語られた。一人目の川村真倫子副支部長は、松柏学園の倫理教育について五十二年を振り返って、「私は汚い世界を残して旅立つわけにはいきません。人の道を忘れない教育、倫理の心を子どもたちに教えていきたい」と述べた。
 日本側からは埼玉県の押田チヨ子さんが倫理によって救われた経験を語った。最後に、日本の倫理研究所の田中範孝常任理事が記念講演した。「伴侶の足の裏を揉んでください。妻の足の裏を拝んで、マッサージするのです。さあ、できますか」と問い、「そんなことできない、ということに挑戦するところに素晴らしい結果が生まれる」と講演し大きな拍手が送られた。
 久保田喜美子さんが終わり言葉を述べ、この講堂を同研究所創立者の名をとって「丸山敏雄講堂」と名づける除幕式が行われた。その後、講堂前サロンで食事が振舞われ、楽しく歓談した。

image_print