サンパウロ市にうるま市民会=沖縄県4市町出身者、「大合併」受け

4月14日(木)

 沖縄県の具志川市・石川市・勝連町・与那城町が合併し一日「うるま市」が誕生したことを受け、二市二町からのブラジル移住者が集まり、「ブラジルうるま市民会」を結成した。
 初代会長には具志川市出身の天願貞雄さんを選出。副会長は伊波保さん(石川)、識名盛義さん(勝連)、長浜光明さん(与那城)の四人に決まった。任期はいずれも二年。
 十日沖縄県人会館で開かれた第一回総会で、天願会長があいさつ。「ブラジルでも手を取り合って立派な市民会を築きましょう」と、約六十人の出席者に語りかけた。来賓として県系人で、カンピーナス市議の大屋パウロさんも出席。自身も相談役に就任した市民会の門出を祝った。
 同県内初の「平成の大合併」で、人口は十一万人超、那覇市、沖縄市に次いで三番目の都市となった。今後は日系子弟の留学研修など交流事業も、うるま市との間で行なわれるため、四市町出身の移住者の結束は不可欠だった。
 具志川出身者百六十人を筆頭に、石川二十八人、勝連三十人、与那城二十人が会員として名を連ねているほか、今後五十人前後が新たに入会する見込みだ。