生演奏で歌唱力競う=第2回トップスター歌謡祭=実力派ののど自慢=6日

6月2日(木)

 ザ・フレンズが主催する第二回トップスター歌謡祭(原正雄実行委員長)が六日八時から、リベルダーデの文協記念講堂で行われる。昨年に引き続きブラジル歌謡連盟(ABRAC)、パウリスタ歌謡連盟(UPK)、日本ブラジル音楽協会が後援し、これら三団体のカラオケ大会で十位までに入賞したことのあるベテランたちを中心に百八人が参加する。
 大会の注目はなんと言ってもグループ・フレンズによる生演奏。プロも含む彼らの腕は日系コロニアではトップレベル。「カラオケではうまく歌えても、生演奏だとどうなるかわからないのがポイント」。来社した蛯原忠男さんは話す。
 参加歌手は、大会までにそれぞれ二回ずつしかバンドと合わせられない。しかも一回十分程度、満足な練習とはいかない。
 今年が初参加という日野隆さんは、「自分で練習しても実際とは違って難しいけれど、生演奏で歌うのはプロの歌手になったようで気持ちがいい」と大舞台を前にも自信を見せる。
 また、同じく初参加の土田靖子さんは「十五年カラオケをやってきて、レベルの高い大会に出られるのは嬉しい、グランプリを狙いたい」と意欲満々。
 それぞれが歌う歌はどれも初めて大会で披露するもの。前に歌ったことのあるものでは出られない。
 『伊豆の宿』で大会に挑む木下利雄さんは「NHKやカラオケ大会で聴いて気に入った曲を選び、二カ月くらい前から練習を始めた」。参加曲は演歌、ニュー演歌、ポップとさまざま。出場者も十三歳から八十八歳までと幅広い。
 島田正一大会名誉会長は「高いレベルの歌手が集まりますので是非聴きに来てください」と来場を呼びかける。
 歌謡祭は年齢で八つのグループに分けられ、それぞれの優勝者と総合でのグランプリが決められる。グランプリにはサンパウロ―東京の往復チケットが贈られる。入場無料。