東西南北

6月4日(土)

 ルーラ大統領は、メイレーレス中央銀行総裁が辞任した場合の衝撃について連立与党へ打診した。まずカリェイロ上院議長は郵便局汚職CPIで揺れる政治危機の中、通貨政策委員会のメンバーは交代しないよう助言した。大統領は内閣改造も、CPI内閣と誤解されるので行わないと約束した。議長は内閣改造よりも与党基盤の強化が先決とした。
     ◎
 社会保険院(INSS)職員が二日、給与調整を求めて無期限ストを開始した。しかし、すでに整理券をもらっている被保険者は応対される。ストを知らずに、前日から行列で徹夜をした被保険者は落胆した。ストは十三州で、部分ストに入っている。治療中の被保険者は医療補助が受領できず、薬も買えないので御難だ。
     ◎
 生後九カ月の女の赤ちゃんを誘拐しようとした疑いで四人組の男が二日朝、サンパウロ市北部ヴィラ・クルゼイロ区の歯科医の自宅で逮捕された。匿名の告発を受けた警察が現場で待ち伏せ、犯人らを到着直後に逮捕。四人は犯罪組織PCCのメンバーで、誘拐は刑務所内で計画された。元ベビーシッターが、新居購入のための資金を歯科医が用意していると犯人グループに伝えたとみて、警察は行方を追っている。
     ◎
 リオ・グランデ・ド・スル州ロランテ市に住む男(47)が隣の農場主(45)と、雌牛一頭、携帯電話とオーディオ一台ずつと娘(12)を交換する取引を行った疑いがもたれている。人権保護委員会が匿名の告発を受け、司法当局に報告した。児童青少年裁判所は事実関係が確認できるまで少女を母方の祖母と長女が保護するよう命令。二十年以上のつきあいがある父親と農場主は容疑を否定。農場主と娘は恋愛関係にあり、最初は交際に反対した父親も後で折れたという。