東西南北

7月7日(木)

 一六〇〇万レアル相当のエイズ感染者向け薬剤が、政府機関の倉庫で使用期限が過ぎたまま滞貨されている。コスタ保健相は前政権で必要以上の薬剤を購入し滞貨したものと、前政権のズサンな管理を非難した。二〇〇四年に在庫調査を行ったとき、期限切れの薬剤の存在を知ったという。保健相は、製薬会社が代替品を納品するよう手続きを始めた。
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 ブラジリアのブルートゥリー・ホテルで一日夜から、毎日二千百人を集めてウイークエンド・パーティが開催され、その最中に二十人が覚せい剤を使用した疑いで逮捕された。現場からは大量の大麻やエクスタシーが押収された。軍警二十五人が摘発に参加したが、カギのかかったスイートルームには入らず、部屋から麻薬は発見できなかった。
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 リオデジャネイロ市南部サン・コンラード区で五日午後五時半ごろ、二十歳の青年がバス強盗の後、乗客四十人を人質に約四十分間車内に立てこもった。取り囲んだ警官らが人質解放の交渉に臨んだが、犯人は人質の青年(20)を射殺、直後に取り押さえられた。射殺された青年は同日、二十歳の誕生日を迎え、家族と友人は本人に内緒で九日に誕生パーティーを準備していた。
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 サンタ・カタリーナ州山岳地帯にある海抜一三六〇メートルのサン・ジョアキン市では今年の初雪を見ようと観光客が殺到。人口二万人の同市は、週末に三千五百人の観光客であふれるが、降雪の予報があると、二倍に増えるという。六日に同地の気温は零下二度まで下がるとの予報。寒波到来でサンパウロ市も五日に気温が低下。湿った風のせいで体感温度は十二度から十四度まで下がった。雨模様の天気は七日までつづき、気温は十度から十四度。