若手医師団、レジストロへ=自発的に「病気予防」講演会

7月20日(水)

 サンパウロのボランティア団体「日系プロフィッシオナル」が去る二日、レジストロで「病気予防」講演会を行い、好評だった。同団体は、二十歳代、三十歳代のJICAを通じて日本で研修した医師らで構成されており、結成は十三年前。今回のように、地方で講演活動を行うのは初めてだという。
 講演会は、同日午後二時から六時半まで、文協会館に七十四人を集めて開催された。テーマは高血圧、糖尿病、がん、骨粗鬆症、関節症、運動、ほかにデカセギ子女の教育問題。日ポ両語で分かりやすく、図解での説明もあった。
 一行のメンバーは松木アリセ長野県人会副会長、伊藤ルッシー医師、新城サムエル医師、足立エレナ栄養士、中野ダニエラ体育教師ら十一人。講演会の後援は長野県人会、JICAサンパウロ事務所、日伯研究者協会、セントロ・メジコ・エンキョー。
 伊藤医師らは、JICAにお世話になった恩返しになにか人の役に立つことはないか、と団体を結成した。今回は長野県人会の松村昌和レジストロ支部長に講演会の話があり、松村さんが文協(高橋国彦会長)に協力を要請、実現したもの。聴講した人たちは「また、聴きたい」と感想をもらしていた。(金子国栄さん通信)