2万5千語収録=新しい日ポ辞典=アニマンガ出版が発売

7月20日(水)

 二万五千語を収録した日本語・ポルトガル語辞典が、漫画とアニメの専門店「アニマンガ出版」(永田翼代表)から先週発売された。
 著者は、三十五年間余にわたって成人向けの日本語教育に携わってきた宮本恵子さん。ローマ字で引ける日本語学習者向けだ。手軽に持ち運びでき、しっかりした語彙数を持つ日ポ辞書を目指して、数年がかりで編纂作業を進めてきた。
 特徴としては、日常語はもちろん、幼児語、俗語、派生語から医学関係の専門用語などまで網羅されている点だ。国際交流が進む中、言語も静かな変化をしており、宮本さんは「時代に適応した辞書が要求されている」という熱い思いを「編者のことば」に記している。
 同書の序文で、坂梨隆三・東京大学名誉教授は、著者が長年の日本語教育の現場に立つ中で、最も質問の寄せられることが多かったものを最優先に収録したことに言及。「長年にわたる経験に基づいた語彙選定が特長である」と解説し、初学者ならずとも役に立つと太鼓判を押している。
 永田さんは「ポケット版の日ポ辞典ですが語彙数は充分。最近の用語もカバーしてあり、使い安さを追求しました」と薦める。
 表紙は日本の国旗を意識した赤で、全五百九ページ。値段は三十九レアル。現在、アニマンガ(11・5083・3180)で販売中。