コラム オーリャ!

 「今年から、弁当を頼むことになりました」。ブラガンサ・パウリスタ連合日本人会主催の運動会が二十四日にあった。関係者は、切なそうに語った。昨年までは婦人会が昼食を調理していた。高齢化のため、続けられなくなったという。
 同市はかつて、バタタの栽培地として栄えた。「バタテイロがサンパウロ市の料亭に遊びにくると、女給をみんなとられてしまう」といった〃武勇伝〃に事欠かなかった。
 反面嫉妬に狂ったブラジル人妻が銃を持って、コチア組合の事業所に抗議に来たこともあるらしい。このような話は、正史には出て来ないこと。当事者から実体験を聞くのは、もう無理かもしれない。
 同会は三十代の三世が会長。市と協定を結んで体育館の屋根をかけるなど、組織の生き残りに知恵を絞っているそう。今年が創立五十周年。どんな展開を見せていくのか、見守りたい。(古)

 05/7/28