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2005年8月25日(木)

 ボリビアの日系大統領候補、長谷大統領氏。昨年のサンタクルス市長選では、二十二人の候補者中、七位に食いこんだ。選挙資金は四千ドル未満。日系という新しい風に期待する有権者は多い、と長谷氏はみる。インタビュー後、「長谷氏に投票した」という空港職員にその理由を聞くと「日本からの援助があると思った」。ボリビアと日本、両方のイメージの使い分けが大事――とインタビュー中に強調する理由を垣間見た気がした。
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 アスンシオンの日系紙『日系ジャーナル』は、しょっちゅうパラグァイ国内で「一村一品運動」が推進されていることを紹介している。タネをまいたのは、JICAシニアボランティアだ。ブラジルの土壌は、こうした運動が生まれにくいのか。もう先進国で、運動を進めなくとも、十分に商工業が発達しているせいなのか。尤も、地域によっては揺るがぬ特産品を持っているところもあるが…。モジ郡イタペチの「農村観光」も「一品」に含められる。
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 国際協力財団(神内良一理事長)がこのほど、療育音楽協会に二万ドルを助成することになった。山下忠男会長は神内理事長(援協名誉会長)と、援協事務局長時代からの付き合いがある。支援要請のノウハウは熟知しており、相手から信頼もされていたのだろう。そう言えば、移民百周年祭に神内理事長を担ぎ出そうという声があった。同理事長は、どういう心積もりなのだろう?