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DPZ社長の好意で=祝賀夕食会華やかに=文協50周年

2005年8月27日(土)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)の創立五十周年を祝して二十五日夜、大手広告代理店DPZの経営者のひとりで造形作家のジョゼ・ザラゴーザさん夫妻がサンパウロ市ジャルジン・エウロッパ区の自宅で夕食会を主催し、協会関係者や日系団体代表のほか、日本文化に関心を寄せる映画監督や画家、ファッションデザイナーら約二百人の招待客でにぎわった。
 一九六八年創業のDPZは過去に日本的な表現を用いた広告を多数手掛けており、昨年には日本の大手、電通とサンパウロ市に合弁会社を設立。また、文協が公募した五十周年ロゴの選考にも協力している。
 現代アートが飾られた部屋の一角には、日本の着物や竹と花をあしらったオブジェがこの日のために展示され、華やか雰囲気の中、招待客は生ガキやすし、伊勢えび、かも肉を使った料理などに舌鼓を打った。
 会の途中であいさつした上原会長は文協の歴史について説明。続いて、「ブラジルは多人種・文化の国。各移住者の貢献で成立している」と強調し、夕食会を主催したスペイン生まれのザラゴーザさん、フランス人のモニクさん夫妻に感謝の言葉を述べた。
 その後、DPZ制作の日本移民とブラジルをテーマにした広告がスクリーンに映されるとともに、文協大講堂の修復や日本のデザイン・モード・建築展など、年末までに予定される記念事業が紹介された。
 文協幹部ら日系の出席者は一様に、「ビジネス、金銭の付き合いはないのに、こうして文協、そして日系社会のために盛大な夕食会を開いてくれるなんてありがたい」と話し、普段は交流の機会が少ない著名文化人らと歓談していた。

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