永昌山禅源寺50周年=モジ、檀信徒ら500人祝う

2005年9月13日(火)

 永昌山禅源寺(モジ・ダス・クルーゼス市、直一泰徹住職)の開山五十周年記念法要が十一日午前十時から同寺で営まれ、檀信徒ら五百人以上が半世紀の節目を祝った。
 禅源寺の建立が始まったのは、一九五五年初め。瓦職人の足立小平治氏が発起人となり、小田太六氏、清川章太郎氏、土井吉助氏などの賛同者が集まった。同年九月十一日に、入仏式が行われた。開山に当たって、味の素の鈴木三郎三代目社長(当時)が仏像・仏具を寄贈した。
 ブラジルで最古の曹洞宗系寺院で、仏心寺に南米別院(サンパウロ市リベルダーデ区)が移されるまで、布教の中心地だった。三好晃一前南米国際布教総監(北海道・高沢寺住職)や三浦信英特派布教師(山形県・常安寺住職)ら十三人が日本から慶祝に訪れたほか、味の素インテル・アメリカーナの酒井芳彦社長も出席した。
 記念法要は慶讃法要、開山歴住忌法要、檀信徒供養の三部構成。三浦布教師の説教も企画された。寺の発展に寄与した住職や信徒らが総務庁や南米国際布教総監部から表彰を受けた。
 宗務庁の祝辞が代読され、歴代住職らによる献身的な布教が称えられた。仏心寺の采川道昭南米国際布教総監は「これからも檀信徒が一つになって、寺を守っていきたい」と決意を新たにしていた。
 法要後は本堂隣りの会館に場所を移し、祝賀会が催された。