鑑賞側の反応もよかった=書道愛好者展、170点みせる

2005年9月28日(水)

 書の祭典、第二十六回ブラジル書道愛好者展(ブラジル書道愛好会主催)が二十四、二十五日に文協ビル貴賓室で行われた。展示された作品は篆刻も含め、約百七十点。会場を訪れた人々は個性溢れる作品を興味深そうに眺めていた。
 展示作品は、アルファベット書道やカラフルな篆刻なども。ブラジル人が書道にあまり興味を持たない中、日本語に興味を持ち、書道を始めたマルセロ・オリヴェイラさん(32)は約六年書道を続け、書道史も読めるようになった。「筆の動きが難しいほど楽しい」と魅力を語る。
 二十五日午後三時からは書のデモンストレーションも行われた。来場者を始め、各書道教室を担当する指導者ら八人も参加。若松如空氏は力強い筆運びで「盡」という字を書き上げた。石川爽子氏は墨が周りに飛び散るほどの派手な動きで観客を惹きつけた。
 また、毎年日本で行われている「国際高校生選抜書展」(毎日新聞社主催)にブラジルから出展し、入選した作品の表彰式も行われた。
 根本碧水氏は「年々、作品も展示会も向上している」。若松氏も「去年より出展数も多かったし、来た人の反応がよかった」と感想を述べた。