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初めて会館に来た=子供向け祭りが盛況=「県人意識もって」=沖縄県人会

2005年10月14日(金)

 ブラジルの「子供の日」にあたった十二日、沖縄県人会(与儀昭雄会長)主催の「第一回こどもまつり」(上原テーリオ実行委員長)がリベルダーデ区の同会館サロンで開かれ、三百人以上のちびっこ、青年らで集まった。他県人会に先駆けて、若い世代を主な対象としたイベントを企画した関係者は、「早いうちから県人意識を持ってもらいたい」と意図を説明する。
 会場はカラフルに飾り付けされ、射的やボール投げなどのゲームコーナーが並ぶ。はしゃぎ、笑う声で溢れていた。会場に集まった約六百人の来場者のうち半分以上が子供だった。
 沖縄県人会は市内に二十二支部を数える。今回は約十五支部の子供たち参加した。特にヴィラ・カロン、カーザ・ヴェルデから多く集まった。また、サント・アンドレー市やカンピーナス市といった近郊の都市からも参加者があり、「初めて県人会館に来た」という子供たちも大勢いた。
 普段は子供が会館に集まるといったら行事で踊りを披露するときが多いが、「今日は子供がお客さん。ただ楽しんでもらいたい」と上原実行委員長は話した。
 入り口では与儀会長や与那覇朝昭事務局長、宮城調智前会長らが目を細めて子供たちが遊ぶ様子を見守っていた。「こういうのもいいでしょう。若者同士の友情も深まる」。
 マジックショー、ビンゴといった余興のほか、沖縄のことや移民の歴史を学ぶ機会も設けられた。
 夜は沖縄系バンド、トントンミーのショーや、ダンス・パーティの時間。青年を中心に午後十時過ぎまで盛り上がった。
 上原実行委員長は「これから少しずつ改善していって、自然に子供たちが集まるような県人会にしたい」。
 会場に来ていたミヤヒロ・ルーカス・ケンジくん(八つ)は「マジックショーが面白かった。人がたくさんいるのに驚いた。会館には初めてきた」と感想を話した。

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