東西南北

2005年10月29日(土)

 下院は二十七日、税制優遇措置を盛り込んだ資産暫定令案を承認した。北部に新たな免税地区を設ける条項が削除された上での承認。四カ月半の議論の末に両院を通過した同案だが、大統領の裁可で拒否される可能性がある。
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 フォルタレーザ市の中銀金庫を破り大金を盗んだ犯人を誘拐、殺害した容疑で、サンパウロ市の市警と職員が二十七日未明に逮捕された。誘拐現場の目撃者が写真で容疑者らを確認、職員の親戚が被害者の友人で、友人は被害者の日常行動を職員に報告していたという。身代金二〇〇万レアルはまだ見つかっていない。
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 世界最大の湿原パンタナルを流れる主な川の一つ、パラグアイ川の水位が二〇〇一年以来低いレベルに達し、ワニや魚類など同湿原に生息する生物への影響が懸念されている。二年前から雨季に降る平均雨量が二五%から三〇%と大きく減少、湿原域内の火事の増加が雨の減少理由だという。
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 サンパウロ市緊急事態管理センターは、二十七日から三十日にかけて寒冷前線通過による強い雨と浸水の恐れがあると警戒を呼びかけ。警戒は変更されることもあると強調。
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 モデルのダニエラ・シカレリが十五日前にトーク番組で「本当に上手に盗むのよね。ブラジリアで生まれたみたい」と発言したことに怒った同地の広告代理店が二十七日、「モデルはみんなバカ。ダニエラ、ある意見の拡大解釈がどんなに不公平かわかった?」と題した対抗キャンペーンを始めた。ダニエラの発言は下院議員らもいらだたせ、彼女はブラジリアに歓迎されない人物と宣言する法案の提出も検討された。