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健康食品取り扱う会社=社員研修でブラジルへ

2005年11月5日(土)

 ブラジルは有機農産物の大国だ―。約千種類もの自然健康食品を取り扱う会社・ウエルネス・ムーブメントグループの研修団が、十月十二日に来伯、二十四日までリオデジャネイロ、マナウス、ベレン、パンタナルなどを訪れた。今年で五年目になるこの研修は、モエマ区に去年、設立されたウエルネス・ハーモニー会社の藤田博社長(兼東北販売会社社長)が「もっとブラジルの素晴らしさを知って、仕事に活かしてもらおう」と計画した。
 「ブラジルは自然が素晴らしい。大好きな国です」と言う藤田さんは、四年間ブラジルに住んでいた経験がある。現在、ブラジルから日本へは有機砂糖、プロポリスを輸出している。かき酢、アサイ、カムカムなどにも注目していて「今後、どう健康的に効果的か、きちっと分析して輸出していきたい」との考えを話した。
 また、「波動が人間と同じだから身につけるだけで健康にいい」という宝石にも目をつけ、先月、仙台市内にブラジルから直輸入を売りにした宝石店「インフィニティ」を開店した。店内には藤田さんが在伯中に知り合った画家・中嶋岩雄さんの作品も展示されている。そのため、研修ツアーには毎年中嶋さん宅への訪問も組み込まれている。
 ウエルネス・ムーブメント会社は九六年に設立され、現在は四百五十人の社員をかかえる。今回の研修員は北海道、大阪、沖縄など全国十三支社から九人が選ばれた。団長の岩山康裕さんは二回目の来伯。「ブラジル研修をすることで仕事への意欲も変わってくる。来てみるとどのくらい資源があるのかわかる」と話し「ブラジルの良さを社員に伝えていくことが自分の役目だと思っている」。
 新入社員にブラジル国歌を聞かせるほど想いが強い藤田さんは「この研修は観光が多いが、ブラジルを少しでも知ってもらうのが一番の目的。もっとブラジルを日本に伝えていきたい」と抱負を語った。

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